NO.1 経営分析<キャッシュフロー編>

経営分析
当サイトは、中小企業の経営改善・財務分析・マーケティングを中心に、実務経験に基づく知見を発信する専門ブログです。

このシリーズの全体構成はこちら(完全ガイド・全24本)

1.決算書分析の目的と基本構造を理解する

このブログで扱う「経営分析」とは、企業の状態を多面的に把握するための分析手法です。 大きく分けると 財務分析マーケティング分析 の2つに分類できます。

本シリーズでは、財務分析の中でも 実数法であるキャッシュフロー分析 を中心に解説していきます。

2.経営分析の目的

「決算書が読めるようになりたい」「財務諸表を理解したい」というニーズは非常に大きく、多くの入門書が出版されています。しかし、その中には “どう読むか” だけが説明され、“なぜ読むのか” が明確でない本 も少なくありません。

本ブログでは、財務諸表を読む目的を次の2つに明確化します。

  • 目的1:倒産リスクの高い企業を見抜くこと
  • 目的2:良好な企業を適正に評価すること

この「キャッシュフロー編」では目的1に焦点を当て、企業の支払能力を判断するためのキャッシュフロー分析を中心に解説します。 金融機関の融資現場でも、まさにこの視点が重視されています。

3.簿記はいらない!

財務分析を学ぶ際に「まず簿記から始めるべきだ」と考える人は多くいます。 しかし、簿記をどれだけ勉強しても 財務分析の力が直接高まるわけではありません。

パソコンの使い方を学ぶために、内部の回路設計から学ぶ必要がないのと同じです。 財務諸表の読み方を身につけたいのであれば、簿記(作り方)ではなく、完成された財務諸表の構造と意味 を理解することが重要です。

もちろん、経理部門で働く方や将来その道を目指す方にとって簿記は必須です。 しかし、目的が「財務諸表を読めるようになること」であれば、簿記は必ずしも最適な手段ではありません。

4.企業は赤字では倒産しない

倒産リスクを判断するうえで最も重要なのは 支払能力 です。 企業は赤字だから倒産するのではなく、支払うべきお金を支払えなくなったときに倒産します。

その支払能力を最も端的に示すのが キャッシュフロー です。

そのため、本シリーズでは比率分析ではなく、実数に基づくキャッシュフロー分析を中心に解説していきます。

本シリーズでは、財務分析の中でも実数法であるキャッシュフロー分析を中心に解説していきます。

補記

簿記はいらない!」とはいえ、財務諸表を読むための基本的な理解は欠かせません。私が実務で長く愛用してきたのが『改訂 財務諸表分析の実務』(経済法令研究会)です。会計処理勘定科目で疑問が生じたとき、手元に置いてすぐ参照できる“実務の辞書”のような存在でした。
何度も改訂を重ね、約半世紀にわたり読み継がれてきた信頼の一冊です。

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■参考文献

平澤英夫『新訂 財務諸表分析』日本経済評論社

財務分析を学ぶならぜひ手にしていただきたい一冊です。著者は日本興業銀行に在籍して、公認会計士第三次試験委員を務めた方です。不明な点について、本書を参照して解決しなかったことがありません。職場と自宅に一冊ずつ置いていました。

森脇彬『与信管理のための財務分析Q&A』商事法務研究会

財務分析における概念・用語・手法などを226のQ&A形式で記述している本です。

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■その他のシリーズ

シリーズ2:楽しく学べる!財務・マーケティングの全体構成・INDEXはこちらです。

シリーズ3:YOKOHAMAの歌を読むの全体構成・SET-LISTはこちらです。

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