1.決算書分析の目的と基本構造を理解する
このブログで扱う「経営分析」とは、企業の状態を多面的に把握するための分析手法です。 大きく分けると 財務分析 と マーケティング分析 の2つに分類できます。
本シリーズでは、財務分析の中でも 実数法であるキャッシュフロー分析 を中心に解説していきます。
2.経営分析の目的
「決算書が読めるようになりたい」「財務諸表を理解したい」というニーズは非常に大きく、多くの入門書が出版されています。しかし、その中には “どう読むか” だけが説明され、“なぜ読むのか” が明確でない本 も少なくありません。
本ブログでは、財務諸表を読む目的を次の2つに明確化します。
- 目的1:倒産リスクの高い企業を見抜くこと
- 目的2:良好な企業を適正に評価すること
この「キャッシュフロー編」では目的1に焦点を当て、企業の支払能力を判断するためのキャッシュフロー分析を中心に解説します。 金融機関の融資現場でも、まさにこの視点が重視されています。
3.簿記はいらない!
財務分析を学ぶ際に「まず簿記から始めるべきだ」と考える人は多くいます。 しかし、簿記をどれだけ勉強しても 財務分析の力が直接高まるわけではありません。
パソコンの使い方を学ぶために、内部の回路設計から学ぶ必要がないのと同じです。 財務諸表の読み方を身につけたいのであれば、簿記(作り方)ではなく、完成された財務諸表の構造と意味 を理解することが重要です。
もちろん、経理部門で働く方や将来その道を目指す方にとって簿記は必須です。 しかし、目的が「財務諸表を読めるようになること」であれば、簿記は必ずしも最適な手段ではありません。
4.企業は赤字では倒産しない
倒産リスクを判断するうえで最も重要なのは 支払能力 です。 企業は赤字だから倒産するのではなく、支払うべきお金を支払えなくなったときに倒産します。
その支払能力を最も端的に示すのが キャッシュフロー です。
そのため、本シリーズでは比率分析ではなく、実数に基づくキャッシュフロー分析を中心に解説していきます。
本シリーズでは、財務分析の中でも実数法であるキャッシュフロー分析を中心に解説していきます。



